Salon de Balcony|Balcony and Bed

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Russian Embroidery

今年は久しぶりに、大好きな刺繍やレースが世の中的にも盛り上がりました。

Balcony and Bed でも、もちろん沢山デザインしましたが、

今回はその中でも、甘すぎないフォークロア具合が好きな、ロシアの刺繍からインスパイアされた物を紐解きます。

まずはこちらの古い布。

数年前に、ロシアのシベリア近くの地域のアンティークマーケットで入手したもの。

たぶん、草木や花果物と動物などが、様式化された刺繍で描かれていると思われますが、

まるで宇宙船から降り立った生物達、のようにも見えるちょっと不思議な柄。

様式化のされ方がツボです。

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上の古刺繍布からアレンジし、今年の夏物で作ったのがこちらのワンピース。

モチーフは動物以外はモダンな文様にアレンジ。

ワンピースの形もロシアの民族衣装にはないであろう、

袖なしノースリーブでヘムラインはイレギュラーというオリジナルなものに仕上げました。

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下の写真は、シベリアとは真反対の地域の、正式にはロシアではないウクライナのアンティークブラウス。

こちらはあまり様式化されていないロマンチックな刺繍に、ヨーロッパのフェミニンな匂いもするのですが、素材が厚手のリネンなのでこれも甘すぎず、かなり古いものなのに着やすくて、10年程前に入手してからずっと普段着によく活躍しています。

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上のアイテムを参考に、今季の冬物で作ったのがこちらのブラウス。

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素材もリネン混でシルエットも近い雰囲気にしましたが、ギャザーや丈感など、かなりスッキリアレンジして着やすいものになっています。

そして刺繍はやはり様式化していますが、ちゃんと花とわかるようにフェミニンな仕上げにし、バランス良いものに仕上がりました。

世界各地のフォークロアな刺繍は、 病気や悪霊などの「悪しきもの」から身を護るための 「魔除け」の意味があります。

その「悪しきもの」が入ってこないように、 念入りに刺繍がほどこされているそうです。

そんな意味を持っているのも魅力的で、本当に美しい、世界中に沢山受け継がれている刺繍やテキスタイル。

その中から気に入ったものを探すのが楽しみな趣味であり、仕事にもつながっています。

また次のシーズンに登場する刺繍の話も後日ここで。